ochang1977の日記

現在都内でデザイン関係の仕事をしています。昨年秋まで約5年間台湾で生活していた関係で、ブログの日記も台湾で経験したことなどがメインテーマになるかもしれませんがどうぞよろしくお願いします。

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統一発表

 

またまた台湾のお話である。
長期住んでいたため台湾の生活にどっぷりはまってしまったのであるが、帰国後思うのは、やはり東京の暮らしの方が良い、ということ。機能性に優れた品物や美味しいレストラン、アミューズメントスポットなどはやはり東京の方が多いし、生活におけるいろんな選択肢の数が圧倒的に多い。東京にいるとやっぱ日本が良いなとか生活が便利だなって思う。台湾人は日本のものや日本人が大好きで親日的だから、街中には日本の輸入品があふれている、そういう意味では多くの日本人はおそらく台湾での生活にあまり苦痛を感じないと思われる。DAISOも吉野家一風堂も何でもある。だけどやはり東京の方が良いし、物の品質、種類、料理の種類、味、おしゃれ度合などは絶対東京の方が上である。
親日的な台湾人はいつも日本をお手本にしているイメージがある。特に親日的な人たちを哈日族(ハーリーツゥ)なんて言うのだけれど、彼らは日本に憧れの念を抱いている。同じ島国の先輩みたいな感じで日本を捉えているのだ。だけれどもそんな台湾にも我々日本人が逆にお手本にすべき良い事例がいくつかある。その1つが「統一発表」というもの。これはつまり簡単に言うとレシートくじなのだ。コンビニやスーパーで買い物すると必ずもらうレシート、台湾のレシートにはその上の部分に8桁の数字が記載されている。毎2か月に1回、奇数月の終わりに当選番号が発表され1等賞金は1000万台湾元=約3300万円、一番下の6等賞金は末尾3桁が一致した場合の200元=約660円。もちろん1等なんて当たったことはないけれど6等の200元やその上の5等1000元=約3300円は何度か当選したことがある。日本だとレシートなんてすぐ捨てるか、もらわない方が多いが、台湾にいるときはきれいに束ねてまとめておき、毎回奇数月の終わりにネットで当選番号を確認するのがささやかな楽しみであった。ボランティアの学生達がコンビニ前で透明な箱を手に買い物終えた客にレシートください、なんて言っていろんな人のレシートを集めている光景をよく見かけた。彼らは、できるだけたくさんのレシートを集め、もし当選した場合は賞金を恵まれない人達や団体に寄付するのだそうだ。個人的な楽しみはもちろんのこと、日常生活における何気ないものからそうやってボランティアに役立てるのはすばらしいなと思った。会社や事務所の入り口にレシートボックスを置いて、社外の人からもレシートを提供してもらえるようにしているところもあった。日本ではたぶん運営団体をどこがするかから始まり諸々の問題がありそうな気はするのだが、是非このレシートくじは見習ってほしいなと思う。