ochang1977の日記

現在都内でデザイン関係の仕事をしています。昨年秋まで約5年間台湾で生活していた関係で、ブログの日記も台湾で経験したことなどがメインテーマになるかもしれませんがどうぞよろしくお願いします。

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東京都北区赤羽

 

僕がまだ台湾に住んでいた頃、ちょうど一時帰国して台湾に戻ってきた同僚が、日本でめっちゃ面白いテレビ見た!続きが気になる!と言っていた番組があった。それが「山田孝之東京都北区赤羽」。赤羽っていう地名は知ってるけど行ったことないし、最初は言葉で聞いているだけで??でも個人的に山田孝之はすごい好きな役者さんだから、ネットで第1話を見てみた…のがいけなかった。もうそこからはその独特な番組の魅力にとりつかれ、続きが気になる気になる。オンタイムではテレ東の金曜深夜の時間帯の放送。台湾にいた僕は当然見れないので、翌日あるいは日曜にネットにアップされていた動画を見るのが楽しみになってしまっていた。始まりは時代劇映画撮影中の自害のシーンから。突然本物の真剣でないとこのまま演技できないと言い出す山田。監督の説得にも応じず、結局その映画撮影は中止に…何か大きな悩みを抱えているような山田孝之。しばらくして山田から監督のもとに送られたのが清野とおる氏の「ウヒョ!東京都北区赤羽」。山田曰くこの漫画の中の(実在する)登場人物が実にいきいきと生きており自分も赤羽に行くと何か今後の人生の手がかりを得られるかもしれないと。そこから彼が実際に赤羽で生活し、そこでいろんな人々と交流していくシーンが放送される。この脚本があるようでない、ドラマのようでドラマでない、かなり“素”な状態の番組を「ノンフィクションドキュメンタリー」というくくりで表現しているサイトもあった。また一部ではやらせ疑惑なども出ていたが実際のところは分からない。親友の綾野剛山田孝之のもとを訪れる回で山田は綾野に「役者はとりあえず10年休業」って本気(っぽく)で熱く語っていた。でも今もう役者の仕事やってるやん!っていうつっこみなど不要、何はともあれ「東京都北区赤羽」は面白い。漫画中の実在キャラクターの登場、素人との絡みで生まれる独特のぐだぐだ感やゆるいスピード感、何をとっても要するに今までにあまり見たことのない類の番組だったのだ、それが逆に新鮮味と不思議な魅力を視聴者に与えていたのかもしれない。一方で吉井和哉に作曲依頼した主題歌「TOKYO NORTH SIDE」の制作およびレコーディングシーンなんかは普通に面白いし、完成曲もかっこよいし、先に書いた綾野剛との語らいのシーンなんかは男同士の熱い友情が感じられて引き込まれるし…いまだにあの番組の不思議な魅力が忘れられない。