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ochang1977の日記

現在都内でデザイン関係の仕事をしています。昨年秋まで約5年間台湾で生活していた関係で、ブログの日記も台湾で経験したことなどがメインテーマになるかもしれませんがどうぞよろしくお願いします。

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東京オリンピックエンブレム最終候補

 

2016年4月8日、スタジアムとならび白紙撤回された東京オリンピックのエンブレムについて旧案にかわる新たな4候補が公表された。個人的な感想からいくと、うーむ、どれもいまいちというかパンチに欠ける印象。こういう風に言うと怒られるかもしれないが、むしろあらばかり探されて廃案になった佐野氏による旧案のほうがましな気がする。今回の審査過程を見ると今年の1月時点ですでに最終4案に絞られていたが、その後約3か月におよぶ商標審査で何案かがボツになり、結果今回の4案が最終公開されたらしい。そうなるとボツになった案も見てみたい気もするが…

発表された案の中で、パッと見、一番エンブレムっぽいのはやはりB案かなと思う。とあるテレビ番組における街頭インタビューの結果も一番人気はB案であった。A案は日本の伝統である組市松模様をモチーフとした青、白2色のみの配色による比較的シンプルなデザイン、B案は和=輪をイメージしたデザイン、C案は風神、雷神をモチーフに躍動感を表現、D案は朝顔の花をモチーフにしたデザイン。いずれも日本での開催であることをデザインの要素として上手く組み入れてはいると思う。個人的にはパッと見て何となく人の形をしていたり花の形をしていたりするC案、D案は表現が直截的すぎる印象。C案は風神、雷神を知っている外国人がどれだけいるか疑問であること、並びに力強さは感じられるが、風神、雷神の人型フォルムが無骨な印象を与えてしまう。D案の朝顔もロゴとして綺麗だし、配色することを考えた場合鮮やかな色を付けやすい点で良いのだが、花をモチーフにするところが、少し単純すぎるというか、エンブレムの含む意味として深みが足りない気がする。A案とB案については、構成はどちらも単純だが、背後により多くの意味が感じられる。だがそのうちA案は配色が2色のみで地味な印象をどうしても与えてしまう。A案は世界に誇れる日本文化、日本人の謙虚さ、礼儀正しさ、質実剛健をアピールするに相応しいという考え方もある。確かにA 案こそが逆に、これまで世界各地で行われた五輪のロゴがいろんな色をもちいた華やかなものだったから、敢えてこれまでと違う日本らしさを表現できるかもしれない。だが個人的にはA案はどうしても地味に見える。4年に1度の国際的イベントを飾るに果たして本当に相応しいだろうか?そういった意味でやはり個人的にはB案を推したいのだが、何となくA案が選ばれそうな気もしている。いずれにせよ最終選考結果がどうなるのか楽しみだ。