ochang1977の日記

現在都内でデザイン関係の仕事をしています。昨年秋まで約5年間台湾で生活していた関係で、ブログの日記も台湾で経験したことなどがメインテーマになるかもしれませんがどうぞよろしくお願いします。

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熊本地震

 

2016年4月14日午後9時26分、九州熊本を震源とする巨大地震が発生した。2011年3月11日発生の東北大地震から約5年経ってまたしても日本を巨大な地震が襲った。地震国といわれ微弱な地震は未発表のものを含めると夥しい数発生しているのだろうが、家屋倒壊といった甚大な被害をもたらす巨大地震がこのような短い年数のスパンで起こるとは…近い将来起こると言われている東南海大地震の前兆なのか?しかも地震はいつ起こるか分からない、発生を予測して万が一いつ発生しても大丈夫なように大事なものや非常食などを用意している人もいるかもしれない。だが実際に本当に巨大地震が起こったときに一体どれだけの人が冷静に判断して避難等の行動を起こせるだろうか?東北大地震以降ある程度の規模以上の地震が発生した際には携帯電話あるいはテレビ画面から警告音が流れるようなサービスも行われているが、発生数十秒前に、どれぐらい大きな地震が来るかも分からない状況で本当に人々は慌てずに避難できるだろうか?

人々が寝ているであろう深夜の時間帯に起こった際には、どれだけ事前に準備していても倒れた家具などの下敷きになってしまえば、避難など不可能であろう。

今回の地震発生および甚大な被害を受けてしまった熊本地方の映像を見ていて、改めて東北大地震の際に感じた疑問が湧いてきた。

それは地震発生を正確に予測することはできないものだろうか?という疑問である。現代の科学技術をもってしてもやはり不可能なのであろうか?今回4月14日に発生した震度7地震気象庁は当初「本震」と発表していたが、その後16日深夜に発生した震度6強地震を「本震」先の地震を「前震」と訂正した。先の地震が本震だと言われ、それに対して無事だった市民が後に起こりうるのは余震だろうからまだ何とかなる、大丈夫だと思った被災者は少なからずいたはずである。2回目の地震後より多くの死者が出てしまった状況を見ると、1回目を本震だと思い、それで安心してしまった方々も多いのではないだろうか?

今後も起こるであろう巨大地震に向けて正確な予測はできないものか?宇宙工学が発展しNASAなんかは地球から何十億光年も先の宇宙の状況を研究しているのに、なぜ地球の内部のことはわからないのだろうか?もちろんたとえ予測ができたとしても無駄に人々の不安を煽る可能性もあるので公表には細心の注意を払うべきである。しかしながら事前に予測できれば予測無しの突然発生に比べて助かる人命は圧倒的に増えるはずだ。地質学がより向上し地震予測の研究がすすみ将来的に正確な地震発生を予測できる状況になることを切に願ってやまない。

 

台湾の中国語

 

前にも書いたが、2010年から仕事で約5年間台湾で生活していた。やはり5年もいると言葉も覚えられるもので今では日常生活はもちろんビジネスの現場でも通訳なしで十分現地の台湾人と会話できるレベルにまでなった。2010年より前にも出張で度々渡台していた関係で2010年から住み始める際には中国語のある程度の基礎はできていたように思う。それまでは独学で日本の本屋で購入した教科書で中国語を勉強していたわけだが、実際台湾に行ってみると現地の台湾人の使う中国語が教科書で習った中国語とかけ離れていたので驚いた。何が一番異なるか?それは発音である。中国語といえばもちろん中国大陸で使用される北京語(標準語)であるが、台湾で使用される中国語も基本的には同じ北京語である。(台湾では北京語の他に台湾語をよく使用するがこの話はまた別の機会に書きたいと思う。)中国大陸と台湾では使用する漢字が異なり(=中国大陸は簡略化した“簡体字”、台湾では難しく画数の多い“繁体字”)、表現が異なるものも多いが、一番の大きな違いはやはり発音である。簡単に言うと台湾人は多くが巻き舌をしない。一方中国大陸の人達、特に北京などの北方の人たちの巻き舌っぷりは物凄い。中国でも台湾に近い南方側の人たちは巻き舌をしなかったりする。日本の本屋で売っている中国語の教科書は標準語、つまり先の巻き舌仕様の中国語である。独学で学んだ中国語でいざ台湾に乗り込み現地台湾人と会話した際に全然伝わらなかったことをよく覚えている。例えば、日本語の私は○○です、英語のI am ○○は中国語で我是○○という。ローマピンインで表記するとwo3shi4(ウォーシー)○○となる。問題はこの是(Shi)の部分、本来の発音は舌を丸め舌先を上の歯茎の裏側に近づけた状態で息を吐きながら発音するのだが、慣れるまではなかなかこの発音が難しいし、慣れてもずっとこの音を出し続けると疲れてくる。特に世界で一番舌が短いと言われる日本人にとっては苦痛以外の何物でもない。だが実際台湾では殆ど誰も教科書通りに発音しない。

皆ウォーシーではなくウォースー(wo3si4)に近い音で“是”を発音する。僕の話す中国語は台湾で勉強したので完全に台湾中国語である。中国人と会話すると“あなたの中国語は台湾人がしゃべっているみたいに聞こえる”って100%の確率で言われる。もし今後台湾に遊びに行く機会がある場合などは是非この点に注目して現地人の中国語に耳を傾けてみてほしい。この点に敏感になれば日本に来ている人の中国語を聞けば、すぐに中国人か台湾人か区別できるようになる。

 

台湾で遭遇した変なおじさん

 

2010年から約5年間台湾に居住していたわたくし。その5年間でいろんな思い出があるのだが、中でも一時帰国の際に遭遇した奇妙なおじさんの話をしたい。その日は2か月ぶりの帰国、荷物をまとめ台湾新幹線の駅に到着し、ホームで列にならんでいた。とそこへ、片言の日本語で「あなた日本人ですか?」と話しかけてくる一人のおじさん。こっちも何の気なしにそうですよーなんて答えていると新幹線がホームに到着。指定席に座り、そのおじさんも自分の座るべき席に座ったかに思われた…が、しかしそのおじさんいきなり荷物ごと僕の隣の空席に座り込みまたまた話しかけてきた。おじさんの切符は台北行き、僕は空港のある桃園という台北より手前の駅行き。到着までまだまだ時間あるぞ、と思いながらおじさんの変な日本語を半分聞いて半分無視するような感じ。するといきなりおじさん、日本のAVの話をし始め、お気に入りのAV女優の写真を見せながら、これは良いだの、最高だなどつばを飛ばしながら話してくる。まわりの乗客もさすがに昼間っから“A片”(AVのこと)なんて単語連発する変な人みたいな感じでこっちを見てくる。おじさんの友人とか知り合いって思われたくないな、なんていう僕の気持などいざ知らず、おじさん自分で話していて悦に入ったか、話がますます盛り上がり話題がAVから一向に変わる様子がない。おじさんのカバンの開いた口から大量の衣服が見える、財布に挟んでいた美人な奥さんの写真を見せびらかしてくる、このおじさん一体何者なんだ??そうこうしていると僕の目的地である桃園駅に到着、ようやくおじさんと離れられると思った矢先、おじさん何を思ったか僕と一緒に降りるではないか!?僕はあわてておじさんに問う“あなた台北に行くんでしょ?”そうすると次の瞬間おじさんの口から信じられない言葉が…“私もあなたと一緒に今から日本に行く!心配いらない、お金はあるんだ!”ぼくはさすがに日本まで付いてこられるのは勘弁!と思って、少し強めの口調で“おれは仕事で帰国するんじゃい、あんたとは違うんやで!”っていうことを中国語で言って、急いでおじさんから離れた、後ろを振り返るのも怖いからそれこそ一目散におじさんから逃げたのである。それで何とか難を逃れたのだが、今でも思い出してみると変なおじさんというかちょっと怖い感じもする。一体なにがしたかったのか?謎のおじさんの記憶は一生わすれないであろう。

 

東京オリンピックエンブレム最終候補

 

2016年4月8日、スタジアムとならび白紙撤回された東京オリンピックのエンブレムについて旧案にかわる新たな4候補が公表された。個人的な感想からいくと、うーむ、どれもいまいちというかパンチに欠ける印象。こういう風に言うと怒られるかもしれないが、むしろあらばかり探されて廃案になった佐野氏による旧案のほうがましな気がする。今回の審査過程を見ると今年の1月時点ですでに最終4案に絞られていたが、その後約3か月におよぶ商標審査で何案かがボツになり、結果今回の4案が最終公開されたらしい。そうなるとボツになった案も見てみたい気もするが…

発表された案の中で、パッと見、一番エンブレムっぽいのはやはりB案かなと思う。とあるテレビ番組における街頭インタビューの結果も一番人気はB案であった。A案は日本の伝統である組市松模様をモチーフとした青、白2色のみの配色による比較的シンプルなデザイン、B案は和=輪をイメージしたデザイン、C案は風神、雷神をモチーフに躍動感を表現、D案は朝顔の花をモチーフにしたデザイン。いずれも日本での開催であることをデザインの要素として上手く組み入れてはいると思う。個人的にはパッと見て何となく人の形をしていたり花の形をしていたりするC案、D案は表現が直截的すぎる印象。C案は風神、雷神を知っている外国人がどれだけいるか疑問であること、並びに力強さは感じられるが、風神、雷神の人型フォルムが無骨な印象を与えてしまう。D案の朝顔もロゴとして綺麗だし、配色することを考えた場合鮮やかな色を付けやすい点で良いのだが、花をモチーフにするところが、少し単純すぎるというか、エンブレムの含む意味として深みが足りない気がする。A案とB案については、構成はどちらも単純だが、背後により多くの意味が感じられる。だがそのうちA案は配色が2色のみで地味な印象をどうしても与えてしまう。A案は世界に誇れる日本文化、日本人の謙虚さ、礼儀正しさ、質実剛健をアピールするに相応しいという考え方もある。確かにA 案こそが逆に、これまで世界各地で行われた五輪のロゴがいろんな色をもちいた華やかなものだったから、敢えてこれまでと違う日本らしさを表現できるかもしれない。だが個人的にはA案はどうしても地味に見える。4年に1度の国際的イベントを飾るに果たして本当に相応しいだろうか?そういった意味でやはり個人的にはB案を推したいのだが、何となくA案が選ばれそうな気もしている。いずれにせよ最終選考結果がどうなるのか楽しみだ。

 

一周2km

2010年春から約5年間台湾で生活していたが、生活し始めて2年ほどで体重がものすごく増えてしまった。食事制限とかせずに食べたいものを食べ、飲みたいもの、特にお酒なんかをよく飲んでいたせいだろう。あるとき体重計にのり出てきた数値を見てびっくり、自分が何となく今の体重はこれぐらいだろうと想像していた数値よりもかなり重かったので、さすがにこれはまずいと気づいた。

そこで始めたのが毎日自宅でできる運動、浴室で乾燥機オンにして腿上げ運動的なものをすると乾燥機オンにしているので通常よりも汗をかきやすいのだ。さらに週末はジムに行って約2時間の運動。これらによってかなり体重が落ちた。昨年秋ぐらいからは台湾生活を終え、東京での生活が再スタートしたのだが、台湾で落ちた体重がまたみるみる復活してきた。実際日本での生活の方がストレス溜まりやすく、その反動でお酒なんかをよく飲んでしまったためである。もともと体質的に太りやすいのも影響しているかもしれない。

台湾で生活する前にも東京でジム通いしていたのだが、せっかくまた東京での生活がスタートするので再度ジムに行き始めた。だが実際行けるのは週末ぐらいしかない。ジムに行けば台湾時代と同じく、自転車運動を約40~50分、そのあとにランニングを30分程度、そして最後はサウナ10分という一連の自分で決めたコースをやるのだが、週一ペースの運動ではなかなか効果があがらない。逆に言うと、台湾にいたとき毎日自宅でやっていた腿上げ運動がかなり効果的だったことになる。東京の家では浴室での運動が下階への騒音などがありそうでできないため、ずっとやらずに週一の運動のみに期待していたのだ。だが思ったほど効果なし。

そこで先日の週末は、土曜日にジム運動、翌日曜日に駒沢公園でのランニング、とこれまでになく自分を追い込んでみた…のが良くなかった。これまでジムのランニングマシーンで走ってたし、外走る場合は自分のペースで走れるし、まあ大丈夫だろうなんて軽い気持ちでいたら外で走ることの厳しさを知るはめに…確かに自分のペースで走れるだが、外のコースは平坦でなく起伏があり、また風も吹いている。特に向かい風を受けると思うように進まない。ジムのマシーンでは2kmは結構楽に走れたのに駒沢公園の一周2kmが異様に長く感じられた。

また走っている最中、こんなはずではない!という思いから焦ってしまい、たぶん普段使わない筋肉を使ってしまったのだろう、翌日の筋肉痛はすさまじいものであった。この筋肉痛が引くまでに要した日数は3日、ジムで走った後は筋肉痛なんかならないのに…将来的にハーフマラソン大会なんかにもエントリーしようと考えていたのに、駒沢のたった一周2kmで屋外ランニングの洗礼を浴びてしまった。しかしこれも慣れだと思うので、徐々にこなしていき、目標として今年の秋~冬にかけての大会には出場できるようにしたい。

 

U bike

前の記事にも書いたが、去年まで台湾生活がメインだったので、いろいろ台湾のことについて書きたいことがたくさんある。台湾生活も最初の方は慣れるまでは少し戸惑いなんかもあったのだが、そんなものはやはり時間が解決してくれる。いると自然に慣れるし、僕の場合は逆に台湾生活にどっぷりはまってしまった。その分、台湾の良いところ、悪いところなどいろいろ感じたのだが、今日は日本にはなくて台湾にあるとっても良いシステムU bikeについて書きたい。

簡単に言うと、これはレンタルサイクルのシステムである。そんなの日本にもあるんじゃないの?って声も聞こえてきそうだが、これはレンタルサイクルのお店のことではない。街中のいろんなポイントでオレンジ色の自転車が置かれており、乗りたい時に乗って、そして同じ場所に戻す必要はない、別の駐機ステーションが目的地の近くにあれば、そこに置いていって構わないのである。

台湾といえば世界に誇れる自転車メーカー「GIANT」が有名だが、このU bikeシステムはGIANTと台湾の各市が提携して運営されているのだ。台湾はスクーターが世界一普及しているともいわれるぐらいスクーターをメインの交通手段にしている人たちが多い。初めて台湾に行った時、赤信号の交差点で停留するスクーターの数の多さにびっくりした覚えがある。殆どの人の通学、通勤手段がスクーター、それだけ利用者が多いと大気汚染の問題にも影響を与えている。そこでMRTシステムが運用開始されたが、路線ネットワークが市内に張り巡らされているわけではないので、やはり多くの人にとっての交通手段がスクーターのままである。

そんな状況の中で開始されたのがU bikeシステム。使用料金が30分10元(約35円)ぐらいで非常に安価なので多くの学生ら若者が集団で乗ったり、お年寄りの方が利用しているシーンも見かけたことがある。2008年に台北市で試験的に開始されたが、あまりにも需要が多く、レンタル所(駐機スポット)がどんどん増えていったらしい。レンタル所にある自動サービス機(これをKioskと呼ぶらしいが…)で会員登録し、携帯番号を入力すればすぐに認証コードが送られ、それをサービス機に入力すると利用可能となるらしい。このような利用開始の利便さも需要増大に一役買っているのだろう。

聞くところによると日本の多くの市町村の関係者がこのU bike視察に台湾に訪れているらしい。日本でもこれまでにこういったレンタルサイクルの開始を検討していたようだが、自転車盗難などが多発する恐れがあり、なかなか実現にこぎつけなかったらしい。しかし一旦試験的に開始し上手くいけば日本でも急速に発展する可能性はある。こういった良い部分は台湾からしっかり学んで日本でも実現できるようになれば良いなと思う。

 

目黒川の桜

実は2010年春頃から昨年2015年の秋口まで約5年間台湾で生活していた。生活といっても約2~3か月に一度は東京に戻り1週間ほど滞在してからまた台湾に戻るというスタイルであった。いまは東京に戻ってきているのだが、最近でもたまに台湾出張の仕事が入ったりする。

今年もあっという間に3月も終わりかけ、そろそろ桜が満開となる季節である。ここ最近の5年間は台湾中心の生活だったので日本の桜をおがめていなかったのだ。桜の時期にちょうど日本に帰国しているときもあったが、まだ咲きはじめだったり、そろそろ咲くぞって頃に台湾にもどらないといけなかったりで、なかなか帰国と桜満開の時期が重ならなかった。

今年は桜の季節は東京にいるし、久々に日本の桜を見られるぞ、という期待に満ちて、昨日目黒川に行ったのだが…結果はまたしても3分咲き程度。ちょうど週末だし見に行けると思って楽しみにしていたので残念だ。一応咲いてはいるのだが、まだ満開ではない。友人のFacebookによると、横浜あたりではもうほぼ満開の桜の写真がアップされていたのだが、目黒川は少し早かったようだ。

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目黒川は東京の中でも桜の名所として有名で、今日も他にもたくさんの見物客がやってきていた。目黒川沿いには多くの屋台が店を出し、ビールを飲みながらつまみを食べ、桜を見るなんていうのは最高の贅沢だ。まあ昨日の場合は桜が3分咲き程度だったのでビールの方がメインになってしまった感があるが…

気になったのは、川沿いの店でケバブを売っている店がやけに多かったこと。調理しているのはどの店も皆外国人、たぶんトルコ人だと思うが、歩いていると、片言の、あるいは変な日本語で客寄せをしていた。そんな雰囲気もにぎやかさに一役買っていたのでとても良いと思うが。

あと気になったというか、面白いなと思ったのは、桜の木の下の提灯(ぼんぼり)。僕が行ったのは昼間だったのでまだライトアップはしていなかったが、この提灯も目黒川の花見には欠かせないものである。会社名、企業名、個人名など皆さまざまな形態で出しているのだが中には、おそらく韓流スターの名前だと思うが「○○大好き!」的な表現で飾られている提灯もあった。あれってたぶんちゃんとそこの商店街とかに許可をもらう、あるいは申請しないと飾ってもらえないはずだが、どうやってああいう表現を伝えるのだろうか?電話で担当者に「○○大好き!」でお願いしますとか言うのだろうか?あるいはネット上で電報注文するみたいに自分で入力して予約するのだろうか?あと提灯1個出してもらうのにどれくらいの費用がかかるのだろうか?昨日見ていて面白そうだったから金額いかんによっては来年ちょっとチャレンジしてみたい気もした。